私はこの瞬間から、先生を意識していたのかも知れない__


可愛くて、かっこ良くて、今どきの男の子にしか見えない先生。


「先生は生徒と付き合うのって、有りだとおもいますかー?」


見た目のせいか、こんな質問が先生に投げつけられた。


「無しだな」


分かっていた事。


でも、先生の言葉に胸がチクリと痛むのは何故だろう。


「なんでですか!?」
「子供にしか見えないし」
「え!失礼!!」
「何より、先生になりたくて努力してきたんだよ!」