思わず本音がポロリとでてしまう。笑って誤魔化す先輩。


 自分の顔が赤くなっていく。鼓動はさらに大きくなり、密着している先輩への体へそのメロディーを伝えていた。


 私は誤魔化そうとマッサージの場所を変えようとした。その途端、足がもつれてしまい、先輩の背中に胸を押しつけてしまう。


 先輩の匂い……これが男の人の匂い。


 その香りに意識を奪われ、私は事故を装い先輩の背中に口づけをした。