夜は延々と続き、先が見えない。 

一年二年……と、君のいない夜を過ごした。

朝が来て昼が来て、そしてまた俺たちの夜が来る。

毎夜のように、俺はひとり、今はまだこの世界にいない君を待っていた。

ときに、夜の空気に君の笑顔を探して。

ときに、夜風に君の声を探して。

そして迎えたあの夜、俺はようやく、路上にうずくまって泣き崩れていた君を見つけたんだ。