まだほんの少しあどけない彼女の口調に、喜びと寂しさ、両方の気持ちが沸き起こる。

俺はそんな彼女の頭に、ポンと掌を置いた。

不思議そうに俺を見上げている彼女の、小さな温もりが愛しくて遠い。

夜が、こんこんと更けていく。

あと何回夜を数えたら、君にあのときの返事ができるだろうか?