「わりーな、今年もまた」

「いーよ、別に。」

「俺らも1年も想像以上に下手でさー。この絵なんだけど、お願いしてい?」

「……。」



絵が下手って言われてる1年を、なんとなく見渡した、ら、



「う、あ、、やばっ」

「ひゃっ…」



おって思ったのは、そこにいたのが、あの子の友達集団の中の2人だったから。


見た瞬間、どうしてか思いっきり目が合ったけど、その目は焦るように逸らされた。



「も、もゆぴー髪伸びたね!」

「そ、そう?聡美も結構長くなったね!」



2人はでかい声で急に髪について話しだして、妙に怪しい。


だけどあの子の友達集団は基本怪しいしバカっぽいから、こんな謎な会話もいつものことだって、すぐに納得。


でも……パネル係に、高橋ななちゃんの友達がいるってことは。


ここにいたら、あの子もここに来るんじゃねぇかなって……