ちらっと見たテーブルの上には、コーヒー牛乳が置いてある。


相当好きなんだな、コーヒー牛乳……



もし目が合ったら……恋は仕勝ちをやってみようって。


自分から接点作るために、話しかけてみようって……思いながら、通る通路で、




「あっ、あーっと、今日ももりりん元気だったねぇ!」

「あいつは毎日元気だろー!」




「……。」




全然、目なんて合わないのは、……当たり前。


当たり前すぎて、……笑えねぇ……。



でも友達集団がもりりんの話してたから、やっぱりもりりんのクラスだってことは分かった。


けど……あんな近くを通っても目すら合わないのは、俺の存在なんて、あの子の中にはなんにもないから。



通り過ぎる通行人の、1人にすぎないから……