目、合った……?



一瞬すぎてわかんねぇ。


全然、わかんねぇ、けど……




今日、会えたの2回目だし……やっぱ絶対、運勢1位。



「大ちゃん、またコーヒー牛乳かよ」

「買って来たの、菊。」

「だって好きじゃん、お前それ」



なんで……いるのか。


なんでこんなとこに、いるのか……



チラっと盗み見たら、原田があの子の友達と、なんか喋ってる。


なに……どういう関係。


原田……どういう関係!



「あれって1年?」

「ん?あー、原田の妹だって、さっき入る時聞こえたわ」

「へー、妹」

「……。」



妹……


あの子は原田の妹の、高橋さん……




帰って行った2人を確認したあと、……考える。


『恋は仕勝ち』


さっちゃんに教えてもらったことわざが、頭ん中に何度も響く。



「仕勝ち……。」

「え、なに?」



全然、やっぱり接点なんて、ないから。


だったら、自分で作るしかない。



立ち上がって、廊下側の席に座ってる原田んとこに、真っ直ぐ向かった。