すげぇな、最近の若者は……。


彼氏がいても、そんな積極的になれんのか。


なんか俺、色んな意味で感覚ズレてんのかなって、……絶対聞こえないくらいのため息が出た。



そのとき。




「大ちゃーん、コーヒー牛乳ー」




速攻行って速攻戻って来た菊が、俺に向けてコーヒー牛乳をポーンと投げた。


振り向いた瞬間、コーヒー牛乳が宙を舞って、



どうしてか、スローモーションに見えるその光景の、向こう……





「ぁ、……ぇ、……?」





ドアの、とこに……





「、…」


「…、」






あの子が、いた……