「大ちゃん、なに１人で笑ってんの」
「ぉ、……や、うん。」
隣に座った菊が不思議そうに俺を見るから、咳払いで誤魔化した。
もし……飲めてなかったら。
俺のコーヒー牛乳、あげよっかなって、思ってたけど。
よかった、ちゃんと飲めてるみたいで。
「うあー……コーヒー牛乳、もうなくなっちゃった……」
「え、なな飲むの早っ」
「コップだと一気に飲めちゃうんだもん……」
「あのねなな、知らないかもしれないから教えるけど、ストローはプチっていうまで引っ張るんだよ？」
「知ってるよ、そのくらい」
「知ってるのならばやれ！」
「ちょ、っと……間違っただけだし」
「進んでく～……の、どこが間違いだっつの」
「いいじゃん聡美。間違いに気づけただけ、成長できたってことでしょ」
「とにかく、今後同じことがあったらコップに移して飲みなさい。できる？」
「できるし」
「ここ、小学校？」
聞こえてくる会話が、すんげぇバカで……
「、、…、…。」
「お前、大丈夫か……？」
笑いが、堪えらんねぇ。
