「なに、珍しいもん飲むんだね?」

「……。」

「コーヒー牛乳は甘くて苦手って、言ってなかった?」

「……んー。」




なんとなく……今なら瞬くんの相談に、ちゃんと乗ってあげられそうな気がする。


それがなんでかは……謎だけど。



「中華丼、食うんでしょ?」

「木曜だからね」



瞬くんと、学食に向かう。


男二人、肩を並べて渡り廊下を歩く。



「あ、瞬くんだぁ」

「おー、久しぶり、元気?」

「お、春田じゃん」

「おー、ムラちゃん。なんでメガネやねん」

「コンタクト無くしたんだよ」

「きゃっ、春田先輩だ!」

「おう、こんにちはー」

「きゃーー!!!」

「……。」



全然……すぐそこの学食に、辿り着かねぇし。


なんなんだよ、まじでこいつ……。


俺、腹減ってんだけど……。