「結々だって、人を元気にしてくれる魔法つかえるじゃん」 「え、魔法……?」 「僕は結々の笑顔に、いつも救われてるの。だからさ、笑っててよ。僕のずっとそばで」 「それだけで……いいの?」 問いかけると、俊が足をとめて。 私の頭にぽんと優しく手を乗せる。 「うん、それがいいのー」 髪をなでられながら、甘々全開な俊の笑顔に、私の胸はきゅんといつまでも甘い音が鳴った……。