黙々と、2人で草むしりを続けること数十分。
ずっと同じ体制での作業に、そろそろ腰が痛みを感じてきたころ。
「よぉーし、 終わりでいいんじゃないかな」
いいタイミングで亜莉朱ちゃんから声がかかり、草むしりをストップさせた。
「そうだねっ!だいぶキレイになったもんね」
立ち上がって後ろの袋に目をやれば、雑草でパンパンにふくらんでいた。
もう17時近い時間になるけれど、空はまだ午後のように明るい。
日が長くなったなぁ。
夏の気配を感じながら、亜莉朱ちゃんとプールサイドまで様子を見にいく。
さっきの様子だと、2人とも会話が噛み合ってない感じだったけど……
ちゃんと仲よくそうじしてるかな。
少し心配に思いながら、プールサイドを歩いていくと。