「モップ足りないんだったら、 1人はちがう役割したらいいじゃん」


「えー、たとえば?」



かったるそうに話す俊に、 物ともせず聞き返す佐々木くん。



「んもーっ、さっさとしないと日が暮れちゃうでしょ!こうなったら男子がモップしてよねー!」



しびれを切らしたように、亜莉朱ちゃんは2人にモップを押しつけた。



「そうだねっ。私たちは草むしりしよっか」



ふとプールサイドの外側に目をやれば、周りは雑草が伸び放題になっている。



ここもいちおう、プールサイド付近だから、そうじに入るよね?



……うんうん。