私の名前の周りには
『学校生活頑張ろうね!』や
『楽しめるよう先輩も頑張りますっ!』、
『全力で学校生活をサポート!!』
等々、合計6つのメッセージが書かれていた。


言葉からするに、私の耳が聞こえないことを知っているのだろう。


このスクリーンも、私のためなのかもしれない。


恒例行事であるという可能性もあったが、なぜか自分のためのもののような気がして、先輩たちの優しさに涙が溢れた。




『どんな生徒でも入学可能!』
という言葉に惹かれて入学を決めた翠高校(ミドリコウコウ)。


それでも多少の不安はあった。
でも、その不安を取り除いてくれる先輩たちがいた。


その事実にすごく救われたのだ。



────今までにない、学校に対しての胸の高鳴りを覚えた。