アンドロイド・ニューワールド

「え?私達、友達じゃなかったんですか?」

「あんたが、勝手にそう言ってただけでしょ?私達はあんたみたいな電波と友達なんて、御免よ」

と、湯野さんは言いました。

吐き捨てるように。

なんということでしょう。

一週間かけて築いたはずの友情は、偽物だったのですか。

とても衝撃的な体験です。

「それは失礼しました。私はてっきり、皆さんと友達になったつもりでいました」

と、私は言いました。

つまり私は、一人相撲を取っていたのですね。

私が一方的に、友達認定していただけで。

ん?しかし副局長の理論で言うと、彼女達がどう思っていようと。

私が友達だと思えば、彼女達は友達としてカウントされるのでは?

とはいえ、それはそれ。

彼女達が私を友達だと思っていないのなら、簡単なことです。

「なら、これから友達になりましょう。私が転校してきて、まだ一週間です。これから友情を育む時間は、」

「は?冗談じゃないって言ってるでしょ?」

と、私の言葉を遮って、湯野さんは言いました。

「何の冗談ですか?」

「私らは、あんたと友達になる気なんてさらさらないから」

と、湯野さんは言いました。

「つーか、その歳で中二病拗らせてるような奴と、友達になりたい奴がいると思ってんの?」

「そもそも、その中二病設定も、いい加減ウザい。やめてくれる?マジで」

「最初は笑って見過ごしてたけど、そろそろこっちも飽きたんだけど」

と、湯野さんの悪癖お友達が言いました。

…何でしょう。

私に心はありませんが、何だか胸の奥が、チクチクするような感触がします。

体内に異物でも混入したのでしょうか。

それより、分からないことが多過ぎます。

情報量過多です。

まず、湯野さんと悪癖お友達一行が、さっきから連呼している言葉。

「中二病」とは、何なのでしょう。

中二病という言葉そのものは知っています。人間の成長過程の一つです。

しかしそれは、人間にのみ当て嵌まるもの。

『新世界アンドロイド』である私に、中二病期が訪れるはずがありません。

これまで、何体もの『新世界アンドロイド』が作られてきましたが。

誰一人として、中二病期を経験した者はいません。

そして、自分自身を客観的に見ても。

私の言動が、人間の中二病期に見られる症状に当て嵌まるとは、とても思えません。

きっと、彼女達の誤解でしょう。

「皆さん、それは誤解です。私が中二病という状態になることは有り得ません。それは人間特有の成長過程の一つであって、私は『新世界アンドロイド』で、」

「だから、それをやめろって言ってんの!」

と、湯野さんは声を荒らげて言いました。

まさか、激昂させてしまうほど怒らせていたとは。

それほどまでに、私の罪は重いのでしょうか。

しかし、私が『新世界アンドロイド』であることは事実だというのに。

それをやめろと言われては、私のアイデンティティに関わるのですか?

言い方を変えたら良いのでしょうか。

「では『新世界アンドロイド』改め、『聖なる人造人間』と、」

「ウザい。まだ続ける気?やめろって言ってるのが分からない?」

と、湯野さんは言いました。

ので。

「はい、分かりません」

と、私は言いました。

分からないものは、説明してもらわなければ分かりません。
「どうやら私は、皆さんに嫌われてしまっているのでしょうか?」

「ばっかじゃないの?このクラスで、あんたを好いてる人間が、一人でもいると思う?」

「さぁ。私は人間の気持ちが分からないので、不明です」

と、私は言いました。

が、それも湯野さんと悪癖お友達を、怒らせてしまったようで。

「もう二度と話しかけてないでくれる?」

と、湯野さんは言いました。

二度と話さない?

それでは、友達にはなれません。

「いえ、ですが私は誰か友達を、」

「喋んな。ウザいから消えて」

と、湯野さんは言いました。

消えて…ですか。

ステルスモードになれば、彼女の前から消えることは可能ですが。

残念ながら今の私は、通常モードに制限されているので。

湯野さんの要望に応えて、消えることも出来ません。

申し訳ないです。

そうなると私は、黙るしかない訳でして。

こうなったら、手話かジェスチャーで意思疎通を図ろうか、と思いましたが。

湯野さんと悪癖お友達一行は、さっさと私を置き去りに、教室から出ていってしまいました。

更に、他のクラスメイト達は何故か、こちらを見て、ニヤニヤクスクスと笑っていました。

何か面白いものでも見えたのでしょうか。

ともかく。

これで私は、一週間かけて作った友達を、失ったことになりました。

さて、これはどうしたことでしょう。
その日。

結局、私と、湯野さんと悪癖お友達が言葉を交わすことはありませんでした。

喋るなと言われたので、喋りたくても喋れません。

しかも、文通によって意思疎通を図ろう、と画策してみたのですが。

彼女は、私が差し出したメモに見向きもせず。

まるで私が見えていないかのように、完全に存在を無視されてしまいました。

私が消えないので、彼女の方が、「私は消えた」と思い込むことで、私の存在を目の前から消したようです。

賢いですね。

それはともかく、私が友人を失ってしまったのは、変えることの出来ない事実。

誠に遺憾です。

故に私はその日、放課後。

いつもの賑やかアパートに戻って、ノートパソコンを起ち上げました。

今日は、定時連絡の日ではありませんが。

私に友達が出来た、と信じ込んでいる久露花局長と朝比奈副局長に、今日の残念なお知らせを伝えなければなりません。

そして。

『えぇぇぇぇ!?』

友達だと思っていた人は、全然友達ではなかったようです、と伝えた結果。

久露花局長は、目を見開いてそう言いました。
『い、いきなり連絡してくるから、何事と思ったら…。そ、そんな…どうして?どうしてそんなことになっちゃったの?』

と、局長は尋ねました。

「不明です」

『ふ、不明って…。グループに入ったんじゃなかったの?』

「はい。入っていました」

『そのグループはどうなったの?』

「追い出されました」

『えぇぇぇぇ!?』

と、局長は言いました。

残念ですが、全て事実です。

『瑠璃華ちゃん…。何かしちゃったの?何かその…友達の子を怒らせるようなことを…』

と、局長は聞きました。

「はい。彼女達はとても苛立っていました。そして、その苛立ちの原因は、恐らく私にあるのでしょう」

『な、何しちゃったの?』

「不明です」

『…』

と、局長は無言でした。

口をぽかんと開けて。

モニター越しですが、とても間抜けな顔に見えます。

『…』

と、同じく報告を聞いている副局長も、無言でした。

モニター越しですが、とても困惑しているように見えます。

申し訳ないですが、全て事実です。

『な、何で…。そんなことに…?』

『えぇと…。瑠璃華さんのことですから、多分無意識…無意識に、怒らせてしまったのではないかと…』

『そもそも…最初からその子達、瑠璃華ちゃんの友達だったのかな…?』

と、局長と副局長が言いました。

私が?無意識に?

無意識の行動なら、仕方ありません。自覚がないものを直すことは出来ません。

『うーん…。なかなか上手く行かないものだなぁ…』

と、局長は腕を組んで言いました。

…もしかして、局長は残念だったのでしょうか?

「『人間交流プログラム』の研究成果に傷をつけてしまい、申し訳ありません」

折角、一人目の『新世界アンドロイド』より、人間に適応する能力が高い、と認められていたのに。

『あ、いや、それは君が気にすることじゃないんだよ。そんなことを心配してるんじゃなくてね』

「…?そうですか」

『まぁ…。あまり気に病まないで。まだ一週間とちょっとしかたってないんだから』

と、局長は言いました。

しかし、私は別に、気に病んではいません。

何故なら、『新世界アンドロイド』は病まないからです。

あらゆる病気とは無縁です。

怪我はしますが、自己治癒機能が備えてあるので、大抵の傷なら、あっという間に治ります。

例えば、首を刎ねられたくらいなら、すぐにくっつきます。

『まだまだこれからだよ。元気出して、新たに友達作り頑張って!』

と、局長は言いました。

「分かりました。努力します」

と、私は答えました。
…そこで。

私は翌日から、湯野さんと悪癖お友達以外のクラスメイトと、友達になる為。

とりあえず、片っ端から「私と友達になりませんか」と、声をかけて回ることにしました。

朝の時間だけで、主に女子生徒を中心に、12人に声をかけてみましたが。

皆さん、失笑して却下するか、嫌がって逃げるか、無言で無視するかのどれかでした。

世知辛い世の中です。




このままでは、私に友達など出来そうもありません。

昨日あんなことがありましたが、それでも何とか仲を取り持てないものかと。

湯野さんと悪癖お友達一行にも、声をかけてみようかと思ったのですが。

手当り次第クラスメイトに声をかける私を、彼女達は例の悪癖で、ほくそ笑むように眺め。

案の定、私が彼女達に話しかけようと傍に寄ったら、蜘蛛の子を散らすように逃げていく始末。

これでは、仲を取り持つどころではありません。

そもそも、話し合いの機会すら与えてくれないのですから。

やはり、世知辛い世の中です。

そんな世の中でも、私はまだ、友達作りを諦めてはいません。

既にクラスメイトの約三分の一、特に女子生徒には、かなり避けられているわたしですが。

一度断られても、二度三度と頼めば、気が変わるかもしれません。

人間の気の移ろいやすさは、お天道様と同じですから。

そんな訳で私は、13人目となる男子生徒に、声をかけてみることにしました。

時間的に、そろそろ一時間目が始まってしまうので。

この時間で友達勧誘を出来るのは、彼で最後でしょう。

良い返事がもらえると良いのですが。

「は?誰がお前なんかと友達になるかよ」

と、男子生徒は言いました。

この台詞を聞いたのは、今日で八度目です。

現実は残酷です。

たまには、新しい台詞を聞いてみたいものです。

すると、私の願いが叶ったようで。

「つーかさぁ、お前みたいな奴、もう無理なんだって」

と、彼は言いました。

目新しい台詞です。

しかし、意味は不明です。

「何が無理なのでしょうか?」

「お前のそのキャラ、誰もついていけねぇよ。馬鹿なんじゃね?友達作りしたいなら、そのキモいキャラやめてから来いよ」

と、男子生徒は言いました。

もっと意味不明です。

しかし、何処か核心を突いた台詞でもあります。

私に友達が出来ない理由は、そこにあるのかもしれません。

では、詳しく聞いてみましょう。

「その、キモいキャラというのはどういう…」

「それをやめろっつってんだろ。アホか。もう黙ってろよ」

と、怒ったように男子生徒は言いました。

黙れと言われては、声を出すことは出来ません。

何とかジェスチャーで…と思いましたが、もう授業が始まってしまいます。

そもそも、彼は既にそっぽを向き、私との話し合いに応じるつもりはないようです。

途方に暮れている私を見て、周囲のクラスメイトはクスクスと笑っていました。

何か面白いものでも見えたのでしょうか。

ですがその笑みは、湯野さんの悪癖お友達の、例の悪癖笑顔に、とてもよく似ています。

つまり、人を小馬鹿にしたような笑顔です。

この場合、小馬鹿にされているのは私なのでしょうか?

だとしたら、私の友達作りは、とても困難なものになりそうです。
さて、その日の昼休みが終わり。

それまでに、クラスメイトの32人ほどに友達勧誘を試みましたが。

残念ながら、全て失敗に終わりました。

つくづく、世知辛い世の中です。

案外皆さん、心に余裕がないのかもしれません。

私には心がないので、彼らの気持ちは分かりませんが。

とにかく、私に対して友人になる気がないことだけは、よく分かりました。

しかし、諦めてはいません。

クラスメイトは私を含めて38人。私を除けば37人。

これまでに声をかけたのは32人。湯野さんと悪癖お友達を含めると36人。

つまり、あと一人残っているのです。

その一人が、もしかしたら私と友達になってくれるかもしれません。

とはいえ、ここまでの流れを見ると、もう一人にも断られそうな気もしますが。

そのときは、二度目を試みるとしましょう。

さて、それはともかく。

私立星屑学園では、昼休みの後に、掃除の時間があります。

研究所では、清掃員を雇って研究所内を清掃してもらっていましたが。

ここでは、生徒達が校内の清掃をするそうです。

自分の身の回りは、自分で綺麗にしろということなのでしょうか。

まぁ、特に掃除に関しては話すことはありません。

それよりも、私が語るべきは。

その掃除の後、五時間目の授業に向かうときに起きた出来事についてです。
掃除の後、五時間目の授業が始まるまでのインターバルは、およそ10分ほどです。

そしてこの日の五時間目の授業は、化学。

化学、そして生物の授業は、普段の教室ではなく、校内の二階にある理科室で行われます。

しかも、この学園の理科室は、校舎西棟の端っこに位置しています。

だから、東棟に教室があるクラスは、移動するのにとても時間がかかります。

が、私達のクラスは元々西棟にあるので、階段を上るだけで、さほど時間をかけずに移動出来ます。

学年が上がったら、教室が東棟になって、理科室から遠ざかることになってしまうのでしょうか。

あまり考えたくないですね。

ともあれ、私は掃除が終わってから、五時間目が始まるまでの約10分の間に。

教科書とノート、筆記具を持って、教室を出…、

…ようとしたときに、それは起こりました。

「あっ…」

教室の扉付近で、衝突事故が発生していました。

車椅子に乗った男子生徒が、扉を開けて出ようとしたところに。

湯野さんと悪癖お友達の一人が、男子生徒の横をすり抜けるように、無理矢理割り込んできた為に。

湯野さんと悪癖お友達の一人は、男子生徒の乗っていた車椅子に、ドン、とぶつかってしまったのです。

ぶつかったと言うか、軽く当たった程度ですが。

しかし、車椅子の男子生徒は、後ろからいきなり、割り込むように通り抜けてきた悪癖お友達の存在に、全く気づいていなかったらしく。

軽く当たった程度ですが、膝の上に乗せていたテキストやノート、筆記用具一式を、廊下にぶち撒けてしまいました。

また、筆記用具を入れていたペンケースのチャックが、ちゃんと閉まっていなかったのか。

ペンケースの中のシャープペンシルや消しゴムなども、廊下に散らばっていました。

交通事故ですね。

慌てて、足元に落ちたテキストや筆記用具を拾おうとする、車椅子の男子生徒ですが。

湯野さんの悪癖お友達は、自分がぶつかった相手に謝罪することも、落としたものを拾うこともなく。

何事もなかったかのように、振り向きもせず、すたこらさっさと歩いていきました。

更に、その様子を見ていた、近くにいた別の生徒達も。

声をかけることも、落としたものを拾ってあげることもなく。

何事もなかったように、まるで彼の存在など見えていないかのように、彼の横を通り過ぎていきました。

残されたのは、懸命に廊下に散らばったものを、屈み込むようにして拾い集める車椅子の男子生徒のみ。

…。
 
…冷たい世の中ですね。

私は彼の傍に寄り、しゃがみ込んで、落ちていたシャープペンシルと消しゴムを拾い上げました。

「あ…」

車椅子の男子生徒は、驚いたように私を見ました。

「どうぞ」

と、私は彼に落とし物を渡しました。

「あ…ありがとう」

と、車椅子の男子生徒は答えました。

…ん?そういえば、この車椅子の男子生徒。

いつぞや、私に購買部の所在地を教えてくれた方ですね。

「いえ、大したことでは」

と、私は答えました。

それよりも。

「クラスメイトの方々は、心に余裕のない方が多いのですね。目の前に落ちた落とし物を、拾ってあげるくらいの親切心もないとは」

と、私は言いました。

私に心はありませんから、そんな私が親切心という言葉を使うのは、間違っているかもしれませんが。

何と言いますか、あの人達は。

困っている人が目の前にいて、多少自分の労働力と時間を提供すれば、その人を助けられる、という状況においても。

とにかく、自分のやるべきことだけを優先されるのですね。

非常に合理的、ですが。

以前読んだ本の中に、人間、空に向かって唾を吐けば、自分の顔に落ちてくるという記述がありました。

つまり、自分のしたことは、いつか必ず自分に返ってくるという意味ですね。

裏を返せば、自分のしなかったことは、いずれ自分もしてもらえないということです。

あの人達はきっと、自分が財布から小銭をぶち撒けたとしても、誰にも拾ってもらえないでしょうね。

それどころか、小銭をくすねられる可能性もあります。

でも、世間ではそれをこう言います。

因果応報、と。
それはともかくとして。

そんなことをしていたら、既に授業開始五分前。

既に教室の中には、一人もクラスメイトは残っていません。

私も、こちらの車椅子の男子生徒も、早く理科室に向かわなければ、遅刻してしまいます。

「急ぎ、理科室に向かいましょう」

と、私は言いました。

が、

「う、うん…。そうだね、それじゃ…」

と、車椅子の男子生徒はそう言って。

何故か、理科室に向かう階段とは、反対の方向に車椅子を向けました。

何をしているのでしょう。

「どうしてそちらに向かうのですか?理科室は西棟、この上ですよ」

と、私は教えました。

私よりも、中学生のときからこの校舎で過ごしている彼の方が、校舎内の地理には詳しいはずですが。

もしかして、とても方向音痴なのでしょうか。

すると。

「うん、そうだけど…。俺は、エレベーターに乗らなきゃいけないから…」

と、車椅子の男子生徒は答えました。

「成程、確かにあなたは車椅子ですから、階段は上れませんね」

と、私は言いました。

この学園の階段には、車椅子用の昇降機はついていません。

しかし代わりに、校内にエレベーターが設置されています。

納得しました。

でも、納得出来ないことがあります。

「エレベーターなら、西棟と東棟、両方にあったと記憶しています。西棟のエレベーターを使えば良いのでは?」

と、私は聞きました。

彼の向かっている方角は、東棟です。

東棟のエレベーターに乗ろうとしているものと推測します。

が、エレベーターなら、西棟にもあります。

理科室は西棟にあるのですから、わざわざ東棟のエレベーターを使って、遠回りする必要があるとは思えません。

すると。

「あ…。えぇと、西棟のエレベーターは、俺が入学する前に、とっくに故障してて…。そのまま、直されてないんだ」

「…」

「それまで、車椅子の生徒はいなかったらしくて…。直す必要がないって…それで…」

「…つまりあなたは、向かう先が西棟だろうが東棟だろうが、階の上り下りをするには、例外なく東棟のエレベーターを使用するしかない、という状況なのですね?」

「うん…そう」

と、車椅子の男子生徒は頷きました。

成程、理解しました。

「しかし、授業開始まであと五分足らずです。今から東棟のエレベーターに向かっていては、授業に間に合いませんよ」

「うん…。分かってるけど、でも他に方法がないから…。…その、君だけでも…先に行って。急げば、君だけなら遅刻せずに済むよ」

と、車椅子の男子生徒は言いました。

自己犠牲の精神ですね。

俺のことは諦めろ、お前は俺の屍を越えてゆけ、という奴です。

しかし私は、彼の屍を越えていく趣味はありません。

何故なら、私にはこの状況を打開する為の策があるからです。