何に怯えてるんだろ?



「あんたも重症ね」


と、呆れ顔をした莉奈ちゃんが言った。



なんて、たわいもないいつもの会話をしているとチャイムがなった。



「あー、もう時間か。じゃ、また放課後な」



「うん!授業頑張ってね」



寂しそうにする廉くんを見送った。



莉奈ちゃんと大輝くんは同じクラスで、廉くんだけ離れてしまったんだ。


来年は一緒だといいな、



そう思いながら、莉奈ちゃんたちに声をかけて席についた。