気のせいかな?


「腹黒」


莉奈ちゃんがボソッと呟き、


それに、

「うるせ」


と、廉くんが返していた。



ん?


不思議に思いながらも、特に追求はしなかった。




「いーなー、廉はこんな可愛い彼女がいて」



俺もほしい~、なんて言っている大輝くん。



「だいきーぃ」


廉くんが大輝くんの名前を呼ぶとひぃっ、怯えた顔をした。



「ごめんて、」



と、すぐ謝っていた。