廉くんが、少し私から体を離した瞬間、廉くんの体に抱きつく。
顔を埋めてもうキスされないように。
「陽愛、離れてキスできない」
フルフル
首を横に振り、離れないという意思をみせる。
私は、黙ってしまった廉くんに構わず話し出す。
「私、引いてなんかないよ。写真はびっくりしちゃったけど、それだけ私のこと好きでいてくれてるんだなって思って嬉しいし。」
「私だって、廉くんのこと大好きなの負けてないもん!」
ゆっくり、しっかり私の気持ちが伝わるように話した。
話し終わると、廉くんが私の背中に腕をまわしてぎゅっと抱き締めてきた。
「俺の方が好きだから」
「む、私の方が好き」
「いや、絶対俺だから、俺、重いから」
少し掠れた声でそう言い
「それでも、そばにいて」