「陽愛(ヒナ)」 後ろから、大好きな人の声がして振り返る。 やはりそこには、大好きな私の彼氏の廉(レン)くんがいた。 「廉くん!」 私は、廉くんの元に駆け寄った。 「どうしたの?」 と、私が言うのが先か、廉くんが抱き締めてくるのが先か 駆け寄るとぎゅっと力強く抱き締められた。 「会いたくなって来ちゃった」 そう言ってクスッと笑ったのが聞こえた。 廉くんとはクラスが違い、こうしてよく会いに来てくれるんだ。