しばらくすると、じわじわと光の束が海を照らし始め、水平線が輝きだす。
私はじっとその光景を見つめながら、昨夜のことを思い出していた。
まったく、趣味の悪い女!
この私が、なんであんな女狐と天秤にされなきゃいけないのよ!
二人とも引っ叩いてくればよかった!!
ああ、悔しいぃ!!
プライドがズタズタに切り裂かれ、悲しみよりも悔しさで涙が零れた。
最悪なクリスマスになっちゃた!
あぁ、有休にしてて、よかった。
こんな顔じゃ、出社できないよ。
それにしても、なんでこんな所に来ちゃったんだろう……
私って、こんな感傷的な女じゃないのに!
バッカみたい!