「あ~、生クリームとかも欲しいなあ」
「フレンチトーストですか?」
「そっ!絶対ウマイじゃん!鉄板じゃん!」
「……パンケーキにも合うと思いますよ」
「まっ、まま、まままままま、まさか、モモちゃん、」
「材料さえあれば作れますけど」
「オッケー!帰る前にスーパー寄ってこ!」
「あ、そこはデパ地下とかじゃないんですね。良かった」
「デパ地下もいいけどスーパーのが安く買えるしねー。美味しいものいっぱいあるしゆっくりもできるじゃん?」


ぱちり、ぱちぱち。今度はモモちゃんだけがその長くて密度の高い睫毛を上下した。マスカラ、ツケマ要らず。お人形さんみたい。


「庶民派なのかセレブなのかわかんないひとですね」
「わっはは!よく言われる!ドラッグストアとか大好きだよ」
「ああ、それはわかります。俺もドラッグストアにはすごく助けられてきたので。あそこ最強ですよね」
「それな!帰り、ドラッグストアにも寄ろっか」
「はい」