『え、くるし…』
『別に言いたくないこと言わなくていいよ!モモちゃんは家がなくて困ってる!私は部屋が余ってて困ってる!win-winじゃん!!』
『……っ、ふは、なんだそれ』


アンタかなりマイナスになってんのわかってんのかよと、今度はちゃんと、心から微笑(わら)ってくれて。その顔を見てほっと一安心。


『とりあえずお風呂入ろっか。あと朝ごはん……は、昼と一緒でもいいや。あ、ヤバ。冷蔵庫ビールとおつまみしかない。モモちゃん先にお風呂使っていーよ』
『いや、家主を差し置いてそれは流石にないです』
『いーのいーの。私長いし。モモちゃんがお風呂入ってる間に下のコンビニに行ってくるから。米と麺とパンならどれがいい?あ、食パンならうちにもあったかな~』
『……あの、じゃあ。俺が作ります。よければ』
『ふぁっ?!』
『食パンあるんですよね。あとは色々見繕って使っても?』
『それは!全然!いいんだけど?!むしろ悪くない??』
『いえ、全く』


そうして出来上がったものが冒頭で自慢した至福の以下略。