三日目。バイト終わりのクタクタな足に昨日買ってもらったヒールを履いて部屋の中を歩き回った。ショートパンツとTシャツに、高級な品のあるヒールというなんともアンバランスな格好。普段ヒールなんてはかないので足元はフラフラするし、ふくらはぎは痛いしで、世の大人の女性はこんなものを履いてさっそうと歩いているのかと思うと本当に尊敬する。
「羽花、だんだん前のめりになってきてんぞ。背筋伸ばす!」
「はいぃぃぃ」
スパルタ雷斗くんです。鬼の体育教師みたいな……
「立ち止まる時は必ず手は前でそろえる!」
「はいっ!」
一時間ほど歩き回って足が棒のよう。足の小指も擦れていて痛い。でも本当のパーティーは二時間くらいあるらしい。ちゃんとこのヒールで立ち続けなければいけない。
「羽花、だんだん前のめりになってきてんぞ。背筋伸ばす!」
「はいぃぃぃ」
スパルタ雷斗くんです。鬼の体育教師みたいな……
「立ち止まる時は必ず手は前でそろえる!」
「はいっ!」
一時間ほど歩き回って足が棒のよう。足の小指も擦れていて痛い。でも本当のパーティーは二時間くらいあるらしい。ちゃんとこのヒールで立ち続けなければいけない。