恥ずかしくなって慌てて離したけれど、もうわうくんに見られてしまった。



かぁぁ、と全身が熱くなって、思わず背中を向けてしまった。


それでもまだ恥ずかしい。


くるりと向きを変えられそうになったけど、ぐぬぬ、と踏ん張ってなんとかそれを阻止した。


ほっとしたのも束の間……


今度はわうくんが私の目の前まで歩いてきて、そして私の頬を優しく包み込んだ。



俯いていた顔を優しくあげられて、ようやくわうくんの表情が見える。



とってもとっても甘くて、とろけそうなほど優しい表情。


触れられている頬が、だんだん熱を持つ。



「俺ね、もこちゃんとさよならした後いつも思うの」


「離れるの寂しいけど、また次会えたときすっごくうれしい」


「って」



心臓がドキドキと大きく鳴って、全身でわうくんのことが好きだって叫んでるみたい。



「またね、もこちゃん」



大好きな人の顔がだんだんと近づいてきて、


チュッと優しいリップ音が、家に響いた。



さっきまで寂しくて沈んでいた心が、甘く優しくとろけてゆく。


キスは、ほんの少し、



かぼちゃの味がした。



「うん…またね、わうくん」


自然と頬が緩んだ。



…とてもお腹いっぱいです