こんなメッセージのために起こされたのか。私は冷たい目で見ると、そのメッセージを消してしまった。
私には彼がいる。彼にも私がいる。だから、もうそれでいいんだ。
いつか帰らなきゃいけない日が来るかもしれないけど、それまでは私は…。
ずっと君のそばにいることを誓うよ。
その時、莉音が寝返りを打ってその綺麗な顔をこちらに向けた。
「大好きだよ、莉音」
恥ずかしかったけど、私はその唇にそっとキスをした。
その途端、ふいっと顔を逸らされる。また寝返りを打ったらしい。
「もう、素っ気ないんだから」
私はむうっと膨れたが、寝ているし仕方ないと思って莉音とは反対方向を向いて眠りについた。