「私も…好きだよ」
やっぱり、私は彼の愛に溺れていたい。
「…っ…」
雑音のせいで、私は目を覚ました。
隣では、莉音がすやすやと眠っていた。こちらに顔を向けていないから分からないけど、きっと寝息を立てているから寝ているはず。
ならこの雑音は何?
外を見てみても、誰もいない。
…どういう、こと…?
「あ」
原因は私のスマホだった。開いてみると、ついさっき届いたメッセージが目に入った。
『月果、あんた何処にいるの?
人様の家でお世話になってるの?それとも汚い仕事でもしてどうにか一人で暮らしているの?
それはどちらでもいいんだけど、一回帰ってきてほしいの。私も悪かったと思っているから、一回話がしたいの。
もし来れるようなら、明日に来れる?』