「まさか月果が下着を見ようって誘ってくるとはね〜」

にやにやとしながら話しかけてくる帆奈。

「ちょ、静かに!」

「いーじゃん、エロいやつ沢山知ってるからさー」

「べっ、別にそんなんじゃなくてもいいから!ちょっと可愛いものでいいから!」

「はいはい、分かってるってば。月果はチキンだからね」

「…っ」

確かに私はチキンだけど、帆奈に言われるのは少し腹が立つ。帆奈は学校でもエロ下着つけてるからだいぶ詳しいんだろうけど、私は初心者だし。ちなみに私は故意に帆奈の下着を覗いたわけじゃないよ、たまたま見ちゃっただけだから!

「ってか帆奈ってなんで学校にもそういうやつ着けてるの」

彼氏に怒られたりしないのかな、なんて。

「えー、だってこれしか持ってないし」

「これしか持ってない!?」

まさかエロ下着オンリーだってこと…???

「だからそう言ってんじゃん、お母さんがそういうのしか買ってこなくて。でもそれが普通だって分かったのはだいぶ最近だけど」

「…」

帆奈ってそんな大人な高校生だったんだね…

「ほら着いたよ!これとかは?」

「これみんな穴開いてるよ…」

「は?そんなもんだって、勝負下着なんだからエロく行かなきゃ」

「…なんでバレてるの…」

「下着買う、彼氏いる、イコール勝負下着でしょ」

「…そうなんだ」

「そうだよ!」

なんで貴女が興奮してるんですか。ちょっと笑いそうになった。