私が目覚めたのは3日後。
病院のベッドの上だった。

長年口を聞いてなかった父が、大丈夫か?と私の顔を覗き込んだ。
私は小さな声で、うん。と頷いた。

それから精神科病棟へ2年間の入院生活が続いた。2年間と行っても、入退院を繰り返していた時期が、2年間なのだが。

私が入院していたのは、閉鎖病棟。
いわゆる、檻だ。
人間が入るところじゃない。
刑務所の方がまだ綺麗で、ご飯も美味しいらしい。
埃のわいた部屋で、敷布団と壁とドアのないトイレがあるだけだった。
ご飯も紙皿と割り箸。食器じゃない。

携帯も禁止。本とテレビだけが娯楽だった。
毎日毎日つまらなかった。

大学だが、入退院を何回を繰り返して、続けられそうにないので、やめた。
唯一話のわかりそうな友達に、強姦のことを相談すると、何故か次の日、クラス中に広まっていて、私は皆から腫れ物を触るような扱いだった。
そして、学部のライングループを、相談に乗ってもらった子に、退会させられた。

死ね!と心で叫んだ。