死にたかった。

盗みは小学生3年くらいになると、自然と落ち着いた。

5年生で皆の前で謝らされた私は、孤独になっていた。
皆からハブられていた。
それでも自分が悪いのだから、と学校に出来るだけ休まず行った。
本当、心底かっこ悪かった。

中学は部活は吹奏楽に入り、トロンボーンを担当した。
が、ここでいじめが起きた。
私のことをトランペットの女子が、豚、デブといい、仲間外れにした。
私は弁当を食べるのも、移動するのも、パート練習も1人だった。
死にたかった。消えたかった。

よく先生はそんな私をほっといたなと思う。
おまけに吹くのも下手だった。

顧問は、私の出す音があまりにも小さく、音程がずれていたので、大激怒した。

「比嘉、お前なんかもうやめちまえ!」と皆の前で私を怒鳴った。
私は怖さと怒りと悲しみと、色んな感情が混ざり、わなわな震え、涙した。
そして、本当に部活を辞めてしまった。