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誰のせいを問い詰めたら、いつか自分に全て返ってくるような気がして、私はこれまでのことを考えるのをやめた。
ここからどうするか、今の私に考えるべきことはただそれしかない。
うーん……とずーんと重たい頭を抱えながら考えついたのは、とりあえず三つの案。
まずこの割れたクリスタルを無理やりくっつけて、何事も無かったかのようにやり過ごすのが一つ目。
二つ目はクリスタルの存在を金輪際誰にも見せることなく、今後の人生を歩んでいく。
最後はもう正直に壊れたことを神殿の方に手紙で伝えて、打つ手を探る……が私の中での精一杯の解決策の案達だ。
一つ目に関しては粉々に粉砕してないとはいえ、クリスタルをくっつけて壊れたのを隠すのは流石にすぐにバレそうだ。
二つ目はもう論外、落ちこぼれな私を聖女と認めさせてきたのはこのクリスタルがあってこそ。
証を提示しないなんてことを貫いたら、周りから向けられる怪しむ目が増えていく一方だろう。