「あ、ごめんね。ちょっと電話してくる」
携帯の着信音と共に、別の部屋へと行ってしまった。
そのためアイツがいなくなって
一旦心を落ち着ける時間ができた。
(とりあえずご飯作るか……)
遅い時間だし、次の日胸焼けしないような物を作ろうと思って、冷蔵庫の野菜室を開けた。
そこから適当に取り出して、野菜スープを作る。
(あとは……)
冷蔵庫の中を見渡せば
しらたきが何個かあったから、麺の代わりにそれを使ってちょっとしたパスタを作ることに。
「あ~良い匂い。」
電話が終わったらしいアイツが戻ってくると
グツグツと温めていた野菜スープを覗き込んで「美味しそ~」っと何度も繰り返してる。
「それはなに?」
「しらたき。もー夜遅いからヘルシーな物で作ろうと思って」
「へ~! 何を作ってるの?」
「和風パスタ」
「え、しらたきでパスタ?
そんなの初めて食べるなぁ」
興味津々に料理しているところを覗いてくるから、「危ないって」っと身体を押す。
まず、邪魔。