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今日は1人分の食事だけだから
昨日の余り、カレーを食べた。
1人で食べるご飯がこんなにも寂しいなんて。私はもう、春との生活に慣れてしまっているのだと気付かされる。
「……ごちそうさまでした。」
静かな空間。
音があるとすれば、食器が何かに当たる音。
食べ終わったそれをシンクに持って行く。
洗い物も、今日は少ない。
そんな事だけでも、寂しい、と思う気持ちはどうかしている。
22:32
未だに春は帰ってこない。
お風呂は入った。
明日も仕事がある。
もう寝てしまおうか、
いや、でも、春を待ってた方がいい?
脳内で悩んだ結果、
(………、…本でも読んでよう)
待つ事に決めた。
待つ意味は特にないけれど……
なんだか、寝る前に一度顔を見たいと思った。
それは昼間に春が言っていたのと同じで
あの時の春とたぶん同じ気持ち。