一さんから返ってきた言葉は

そんな一言だった。

「千代の料理は優しい味がする。」

褒められているのかしら?

「褒めと受け取っていいんですか?」

「それ以外何かあるか?」

よかった。

美味しいと感じてもらえて。

「·····」

「千代。

言いたいことがあるなら聞く。」

私がぼーっとしていると

一さんはそう言った。