それからの日々は

とにかく歩く。

それだけだった。

そしてやっとたどり着いた。

「ここなのですか·····?」

「不満か?」

「いいえ·····!

とんでもないです。」

そこには立派なお家があった。

新しく建てたわけではないし、

少し古く小さい家だった。

けれど二人で暮らすには

十分だった。