「もう寝ちゃいましたか·····?」

返事は返ってこない。

少し心細かった。

一緒になったのに

一緒ではない気分。

「·····すまない。

自分たちの家で

共に過ごせるようになるまで、

もう少し待って欲しい。」

一さんにも覚悟がいるのだ。

なんだか微笑ましくなった。

「いつまででもお待ちしています。」

一さんの覚悟が決まるその日まで。