一さんは急ぎで青森に

行くことになるらしい。

そうなると私はついて行き、

父はこの家に1人·····。

「気にするな。

一人暮らしを満喫するさ。」

そう言って笑いながら

私の頭を撫でてくれた父を

私は一生忘れることはできない。

「ありがとうございます。」

私はお礼を言った。

私は明日、家を出て行く。

その日の夜は小さな不安と

一さんと一緒になれる嬉しさから

あまり眠れなかった。