「だから·····だからどうか

あなたが守り通してください。」

こんなことしか言えない

自分が情けない。

「知っている。」

一さんは私を見た。

怒っただろうか。

そのくらい知っていると。

それとも·····。

「寒くなってきた。

部屋に戻ろう。」

一さんはそう言って

私の手を引き立たせてくれた。