お部屋に入ると

斉藤さんは黙ったまま。

まずは謝ろう。

「斉藤さん。

今まで申し訳ありませんでした。

斉藤さんが好いていると

言ってくださった時から

今日まで私はとても酷い事を

してしまいました。

謝らせてください。」

「気にするな。」

一言だけ返ってきた。

「それから·····、

斉藤さんがもしまだ

私のことを好いていてくれるなら

また恋仲になってくれませんか?」