「私は新撰組1番隊組長です。

労咳などに負けるはずありません。」

総司さんは誇らしげに仰った。

この人ならきっと大丈夫。

「·····お元気で。」

「お千代さんも、お元気で。」

総司さんは最後まで笑顔だった。

大好きだった頃の

暖かく優しい笑顔。

私はそうして総司さんと

お別れをした。

もう一生会うことの無い、

私の大好きだった人。

寂しさを紛らわしながら

私は新撰組の屯所へ

急ぎ足で帰った。