だってこれから

斉藤さんに聞ける機会が

きっとあるもの。

「さぁそろそろお別れの時間です。」

総司さんがそう言って

私は空を見上げた。

すると空には夕日があった。

私は最後に総司さんの

手を握りしめた。

「元気になってくださいねっ·····!」

労咳が治って欲しい。

元気になって欲しい。

叶わないことだとしても

願わずにはいられない。