「約束·····、

昔、約束しましたよね。」

総司さんはこちらを見た。

「山南さんのお墓参りに行こうって。」

黙ったままの総司さん。

「約束、守っていただけますか?」

困ったように笑いながら

総司さんは仰った。

「貴方には敵わない。

·····会いに行きましょう。」

山南さん、会いに行きますからね。

こうしている間も

一さんはご自分のお部屋で

私の事を

待ってくださっているのだろうか。