「どうして·····

助けに行かなかったんですか!?」

苦しそうな顔で言う彼女。

その苦しみから少しでも

解放されて欲しい。

「·····自分の身は

自分で守るように教えました。

だから平気だろうと。

それに出て行った人を守るほど

私はお人好しではない。」

私は4回目の嘘をついた。

1度目はお別れの時に。

2度目は一さんが壬生寺に連れてきた時。

3度目は斉藤さんが告白をしている時。

そして4度目。