「実は羽衣ちゃんにマネージャーをして欲しいなって。あ!あれだよ?
俺が羽衣ちゃんの事気になってるからなってほしいとかじゃなくて、莉音ちゃんが大変そうだから
マネージャーさんも部員だし部長として莉音ちゃんのことほっとけないなあって」
ちょっと照れくさそうに話す先輩
性格もいい人なんだな
そりゃ部長にも生徒会長にもなれるわけだわ
「今年もマネージャーとして入ってきてくれた子もいるんだけど、主に俺と司のことしかしてくれないから他の部員のことは実質莉音ちゃんが全部してくれてる感じなんだよね
三年生はマネージャー一人しかいなかったんだけど、そのマネージャーさん春休み中に引っ越しちゃって」
一人で何十人もお世話してる莉音、すごいな
幼馴染みとして鼻が高い
「で、なんとかしたいなって思った時に莉音ちゃんと一番仲がいい羽衣ちゃんに声をかけてみたの」
あぁ〜なるほど
…って!なるほどじゃない!
莉音にできても私には無理っ!
その流れで私を頼られても…!
「莉音ちゃんも『羽衣なら大歓迎!』って喜んでくれてるから考えてみてくれないかな?」
「いや、でも…」
「じゃあ今度のゴールデンウィークの合宿だけでも来てみてよ!羽衣ちゃんがいてくれたらいつも以上に頑張る部員もいるだろうし」
そんな事ないと思うんですけど…
苦笑いを浮かべることしかできなかった
「とりあえず明日部員全員集まって合宿の説明するから来てみてよ!」
「いや、あの…」
「おい工藤ー!美女と話して羨ましいぞ―!!」
「涼介ー!!戻ってこーい!!」
「先輩ー!そこ譲って下さーい!」
休憩時間に入ったのかみんながいる方から声が届く
「あ、じゃあそーゆーことだから前向きに考えてもらえると嬉しいな!じゃ!」
と言い残して足早にみんなのもとに戻る先輩
えーっと…私はどうすれば??