「もう、時期的には終わりかけなんだけど、今年はまだまだキレイに咲いてるんだって」

今度の休み、いっしょに見に行きましょう。

律さんのそんな提案が、とてつもなく嬉しい。

「今日もね、あなたのことばかり考えてて」

あなたが朝、選んでくれたシャツで、あなたが持たせてくれた冷たいアールグレイを飲んで、この目の覚めるような黄色を見てたら、今度はあなたといっしょに見たいなぁ、って。

ね?

オレの毎日は、あなたで作られているんですよ。

あなたの存在が、あなたと過ごせるなんでもないような毎日が、オレの糧、なんです。

言いながら、繋がれた私の右手。

ずっとずっと、繋がれてゆく、右手と左手。