病院へ着いて、いつものベッドに私は横になった。

思ったより、疲れていた。

私は、そのまま眠ってしまった。

夕方、晩御飯の用意の音で目が覚めた。

抗がん剤を打っていない時は、少しでも多く食べることが出来た。
吐くという心配も無かった。

もう、抗がん剤はしたくない。
私は、先生にこれ以上の延命はしたくないと伝えた。

もう、抗がん剤は効かない。

余命を宣告された。

半年。長くても1年。

残された時間、私は帰宅することにした。

少しでも多く、家庭の温もりを感じたかったのだ。