私たちが結婚したら、彼はいきなりおじいゃんになる。
それがおかしくて、私は彼の前で大笑いしていた。


ずっと笑っていたい。




彼の頭痛とコリが酷くなっていた。

度々接骨院に通うものの、あまり良くはならなかった。


彼がうちに泊まりに来る時は、沢山の料理を作った。

私は唯一料理だけが得意だった。

彼はいつも、美味しい美味しいと食べてくれた。

私たちは、その頃雑誌を買って、結婚式はどうするかと一緒に考えていた。

最終に決まったのは、写真だけ撮ることにした。
結婚式をあげるとしても、友人や会社の人は呼ばず、こじんまりと式をあげようと決めていた。


幸せに包まれている私に、神様はついていなかった。