季節はもう、冬になっていた。
きっと、周りではクリスマスシーズンで賑わっていただろう。
先輩とのやり取りは楽しかったが、自傷行為は治まっていなかった。
簡単にうつは無くならない。
ある時不意に、1人で繁華街へ行った。
そこであるものと出会う。
「大麻」
私は、それを買った。
怖々買った。それには合法と書かれている。
私は、タバコの葉を爪楊枝で取り、それをタバコの葉と一緒に詰めた。
恐る恐る、吸ってみる。
「何?この気持ち?」
凄く楽しい気分になった。
もう、忘れかけていた楽しい気持ちだ。
こんな気持ちになれたのはどの位ぶりだろう?
それから、私は毎日「それ」を吸うようになった。
決して安いものではない。
でも、食べるよりも「それ」の魅力に魅了され、吸い続けた。