症状が酷くなってからは、たまに実家の母がご飯を作りに来てくれた。

ありがたかった。

めっきり、料理の減った我が家のテーブルに、美味しそうな料理が並ぶ。

「助かるわー。ありがとうね」

私は母に感謝の言葉を述べた。

でも、それもまた私を孤独にするきっかけとなっていく。


余計に、私なんて要らないんじゃないか?

私が居なくても、母が家事をしてくれる。

私が寝ていても、洗濯物も料理をしてくれる人がいる。


そう、私はもう誰からも必要とされていない。