『こらぁ~!瑛梨ちゃんの水着姿、お前等だけで楽しむな~~!!』

向こうから梓先輩が走ってくる。梓先輩は桔平の腕からアタシをもぎ取ると、ぎゅうとして頬擦りした。

『先輩やめろよ!瑛梨がかたまってんだろ!』

『やぁ~~!良、この馬鹿な後輩あっちやって!』

『梓、馬鹿って酷いぞ!馬鹿だけど!』

『そーだよ!っておぃ、良にい!』

ギャアギャア騒ぐ三人の横で、匡ちゃんはアタシにニコリと微笑む。