『俺、高幡匡介。良の友達で、一週間位前にアメリカから帰って来たんだ。んで。瑛梨の婚約者。』
『『は!?』』

『ちょっと、匡ちゃんっ!』

ニコリと笑う匡ちゃんの胸板を叩く。すると、匡ちゃんはアタシのほっぺたを両方からつまんで引っ張った。

『小さい時、瑛梨が匡ちゃんのお嫁さんになる─!って騒いでたんだよ。それに。アメリカで瑛梨のおばさんとおじさんからも頼まれてんだ。あながち嘘じゃね─ぞ?』

『いつのはなし…ってか、パパとママいつの間に匡ちゃんに合ってたの─!?全然教えてくれなかった!』

『ちょっと……話見えねーんだけど。』